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熱中症、熱射病について

 たまたま、息子が動画に出して欲しいというので作ってみました。熱中症の原因は、浅速呼吸が長く続くことです。猫は、チーターや、ライオンと同じで短時間しか力を出せない動物なので持続的に浅速呼吸が続くことはありません。もし長く続くようなら、肺や胸腔に問題があるかもしれません。


 犬は、ハイエナやオオカミと一緒で持続型の動物なので浅速呼吸が長く続くことが多くあります。それが原因で胸腔内に熱がこもり熱中症、熱射病になります。先日当院でもそのようなことがありました。元気に退院しましたが、死ぬことも多いのでご注意ください。


 恐らく、ネットで犬の熱中症と調べると冷水浴など出てくることがあるかもしれませんが、その後低体温症などになり厄介になることも多くあります。まずは、呼吸を遅くさせることと、温度を下げることが大切です。首の両側に頸動脈があり、そこに頸動脈小体がありそこを冷やすことで呼吸抑制がかかります。同時に大きな血管の血液の温度も下げられます。そこで、冷たい空気を肺に取り込むことで血液の冷却ができ体温が徐々に下がってきます。大型犬だと、冷水浴も選択肢に入れますが、正直あまり良い結果が出たことはありません。


 とにかく、呼吸を落ち着かせることが生存確率を高める方法だと私は思っています。

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