こちらの病院へ引っ越しをしてきた年2011年より市民農園にお世話になっていました。
当時は、耕作放棄地で荒れ果てた土地で何も手入れされず区画だけが与えられました。ホトケノザやカタバミといった雑草が生い茂り、草むしりからはじめ、その後万能で耕しいわゆる開墾から始めました。今となっては懐かしい思い出です。
当時は、剛くんと楽しめればという軽い気持ちではじめました。収穫量も求めず、なんとなく土と触れ合えればというくらいの気持ちでした。初めての収穫はこんな感じです。
私の記憶では15kgです。ジャガイモアンデス種です。当時周りを見るととてつもない収穫量と立派な畑にびっくりし、私の負けず嫌いの気持ちに火がつき必死で勉強しました。
当時剛くんは保育園で歩くこともできずこんな感じでした。スコップよりも小さいです。
そして、まる2年が過ぎ3回めの収穫では人並みになりました。こんな感じです。
ジャガイモ、メークイーン、男爵合わせて40kgでした。
そんな感じで土壌改良、品種の選択など色々研究して今では、農園のトップクラスの収穫量までに成長しました。今シーズン夏の畑の姿はこんな感じです。
毎年書き留めたメモは、ノート3冊分になりました。種まき時期、失敗の原因、その年の気候、色々書き留めてあります。しかし、私一人での作業は正直キツくなっていました。10年歳をとってしまったのです。閉園のお知らせを聞いて、道具の処分等も始めました。畑に取られる時間は本当に膨大でした。お昼も休むことがほとんどできませんでした。これを機に、もう少し本業の趣味のエレクトーンを頑張ろうと思います。
10年経験したことで、色々農業の大変さを知りました。投資した金額も結構なものです。書籍、畑に入れる肥料、機械、などなど車1台分は投資したのではないでしょうか?絶対に高い野菜でも買ったほうが安いというのが結論です。それでも投資以上に得られた経験と知識はプライスレスです!良かったと思っています。
本来、大根100円なんて本当に失礼だと思います。300円で納得かな?玉ねぎだって、9ヶ月もかかるのですから1個200円でもとすっかり農家目線になってしまいました。もう少し価格に対する固定観念が無くならないと、いつまで経っても日本はデフレから脱去できないのではないでしょうか?一番かかっているコストは、人件費なのですから。今の農作物の価格では人件費ほとんど出ていないのでは?世界で見ても30年間経済成長のない国って日本くらいじゃないかな?もう少し、農業に対しても理解があっても良いのではと個人的には思っています。
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